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ラブライブSS「きらきら☆せんせーしょん ~魔法少女ノゾミ☆トージョー~」

 碧ちるこ(ツイッターへ飛べます)さんの書いた絵(こちらから飛べます)があまりによかったので書いてしまったSS。あとラブライブのキャラでミルキィホームズの特殊能力「トイズ」を使わせるってアイディアが使いたくて書いたSSでもあります。ホントは刑事ことりや安楽椅子探偵ニコ・ウルフも出したかったのですがそんな時間はぬえので断念。
 お風呂で電波を受信し、特番終わってからノリと勢いで書いたのでクオリティは低いですが、重要なのは勢いとインスピレーションです。っていうかこういうのは多分漫画のほうが向いてますw


 うち、東條希。東京都千代田区にある音ノ木坂学院に通うどこにでもいる高校3年生。
 他の人と違うことといえば、この恵まれたスタイルと、スクールアイドルをやってることと、ちょっぴり世の中の不思議な見えることかな。
 神社に行けば神様を見たり、空を見上げれば龍神様、川を見れば河童が手を降ってたり、そんなスピリチュアルな者達。
 だから今日もそんな感じで見つけたんやろうな。
 ふと思い立っていつもよりも三十分も早く家を出て歩く通学路。その途中に居たアイドル仲間の海未ちゃんが困ったときのような声をして鳴く猫ちゃん。
 捨て猫かな? でもなんだかフリルの付いたおしゃれな首輪をしてる。
「どうしたん?」
 うちを求めてるような声に無視することもできなくて、その子を抱きかかえると足に怪我をしているのが分かった。それで鳴いていたのだろう。
 うちはこの子抱えて一度家に戻った。もしかしたら今日早めに登校することになったはこれを予期してのことかもしれない。
 人間用だけど一時的な処置として、包帯を巻いてあげて暖かいミルクを用意した。
 んーでも猫って飼ったことないからどうしたらいいのか分からない。『猫みたいな子』はおるんだけどなぁ……。
「お昼に一旦戻ってくるから、大人しくしててな」
 怪我してるから部屋で暴れたりはしないだろうと思って、まずは学校に行くことにした。
 猫ちゃんも分かったと言ったような返事をしてくれたので安心。

 お昼に学校を抜けだしてコンビニで猫缶を購入。それを家で猫ちゃんにあげて学校に戻ってくるというちょっとあわただしいことをしてようやく放課後。
 部室に入ろうとすると穂乃果ちゃんの賑やかな声がドアの外にも聞こえてくる。
 エリちと顔を合わせて入ると
「絵里ちゃん! 希ちゃん! これ見てこれ!」
 部室に入るなりおしゃれな封筒をエリちの目と鼻の先に突きつけて何かを伝えようとする穂乃果ちゃん。
「ホノカチャン、それは見えないと思うんだけど」
「あわわ、ごめん」
「『予告状』」
 封筒に書かれた文章をエリちの代わりに読む。
「部室に来たらこれが置いてあって」
 と、封筒と穂乃果ちゃんに困ったような声で海未ちゃんが言う。海未ちゃんの声で思い出したけど、猫ちゃんどうしてるかな。
「開けてみるわね」
 エリちが丁寧に封筒を開けると、
『今夜12時、部室の一番の宝物を頂きに参ります。怪盗エリチカ』
「エリちと名前が似とるな」
「絵里なんて名前珍しく無いわ。歌謡曲のヒロインに探偵の名前だってエリーよ」
「ぬぁんですってぇ」
 いつの間にか話を聞いていたにこっちがファンには見せられない顔をして驚いていた。真姫ちゃんも来とったけどツッコミ放棄。
「どぅでんどぅでんどぅでんを盗みに来るとは上等ね!」
「ナニソレ」
「前にも説明したでしょ! 古今東西のアイドルが……」
「でも怪盗って日本にいるかしら」
「いたずらだと思いますよ」
 にこっちの解説を無視してエリちと海未ちゃんが話を進める。確かに怪盗なんてアニメでしか見たことないものなぁ。ルパンのような怪盗がこの学校に盗みに入るとは思えないし、うちの知ってるルパンは三世、男性や。
「練習するにゃー!」
 やってきた凛ちゃんと花陽ちゃん。
「あっ、そうや! 凛ちゃんで思い出した。うちちょっと早めに帰らないとあかんやった」
「あら、そうなの」
「事情はちょっと明日話すね。ほな」

 家に戻ると猫ちゃんは大人しくしておった。追加で買ってきた猫缶を夜ご飯に上げて、夜はメールで予告状のことをエリちから聞いた。先生とも話をしたけど結局いたずらということで気にしないことにした。穂乃果ちゃんと凛ちゃんが犯人探しのために探偵ごっこを始めたという面白エピソードも交えて報告をもらった。
 そんな夜、11時すぎ。習慣にしているラジオを聞こうと思っていると、
「東條希さん」
 ん? うちを呼ぶ声がした。でもラジオもテレビもまだつけてないし、ケータイもうちの手元で今スリープモードにしたばかり、気のせいやろうか。
「希さん!」
 気のせいやないというか、
「ねねねねね、猫ちゃん!?」
 明らかに猫ちゃんから聞こえた。
「驚かせてごめんなさい。あたしの名前はウミミ。あなたの力を貸して欲しいのです」
「うちの力?」
「はい、この街に現れる怪盗と戦うために」
 そこで放課後の話を思い出す。部室に置いてあった予告状。いやまさか。
「そろそろ時間ですね。詳しい話は移動しながら……学校へ、音ノ木坂学院へ」

 海未ちゃんの声を幼くしたような声をした猫のウミミちゃんは、うちに状況を説明した。
「トイズ?」
「トイズ、それは選ばれし者の心に膨らむ奇跡のつぼみ……。ある者は清浄の花を咲かせ、ある者は毒の花を咲かせる。別の世界の力なのですが、何故かこの世界に少しずつ発生しはじめてて、この世界にもトイズを発生させる人が出てきています。そしてその力を制御しきれずに悪いことを始めるのです。それが怪盗……。まだ規模は小さいですが、同じトイズを持つ希さんなら……」
「うちにも」
「はい、まだ芽生えてないですが」
 そんな話をしているうちに学校へ。一応制服できたけど、学校は真っ暗や。
 生徒会副会長特権で持ってる鍵でこっそりと夜のスピリチュアルな学校へ。持ってきたLEDライトで歩く。
 なんというか前にお泊り会をしたときとは違ったおかしな雰囲気が漂っている。警戒しながら慎重に部室の前までやってくると、
「気配がする」
 ウミミちゃんに小声伝える。まさかにこっちが怪盗の話を真に受けて夜まで見張りをしているとは思えない。ということは違う存在と考えるのが自然。
 時間は12時ジャストになる。
 ウミミちゃんと目を合わせて頷く。
「そこに居るんは誰や!」
 勢い良く扉を開けてかすかに見える人影にライトを照らす。そこにはセクシイなスーツを来たスタイルのいい金髪の女性。こちらに気がついて顔を向けると
「え、エリち!?」
「はじめまして。私は怪盗エリチカ。予告通り部室の一番大切なものをいただきに来たわ」
 わ、声までそっくりや。いつも聞き惚れてしまいそうなキレイな声に気を取られてしまいそうになるけどその手にはにこっちの宝物……正確な名前は忘れたけど伝伝伝ってやつが。
「では、私はこれにて失礼します」
 すると怪盗エリチカの水色の目に模様のような、コンピューターで作ったような図形が浮かび上がる。そしてうちに微笑むと、窓から飛び出した。
「ま、待って――」
 とっさに追いかけようとすると何かに躓いて盛大にコケた。まるで穂乃果ちゃんみたいに。
「怪盗のトイズです。怪盗エリチカのトイズは目を合わせた相手にドジを踏ませるトイズ」
「どんな超能力やねん!」
 あ、いや、そんなツッコミを入れとる場合やない。怪盗を追いかけないと。
「希さん。あなたのトイズを開花させます」
「うちの、トイズ?」
「願ってください。あなたの奇跡のつぼみが花開くことを」
「奇跡のつぼみ?」
「あなたの願い、あなたの望む奇跡は、なんですか?」
 立ち上がり考える。


 うちにとってμ'sは奇跡やった。今まで過ごせなかったステキな時間、ステキな出来事、ステキな友達。かけ出した9人の物語は今も続いていて、でもそれはうちらが卒業して終わりを告げる。
 これから先どうなるか、占いでも分からない。
 でも『まだまだ光のなかで踊り続けるんだろうな』って。
 もっと幼い時から思っていた願いは今でも覚えてる。


「奇跡! それは今うちがここにいること! 目指すのは! 太陽! もしもじゃない! きっと!」
 自然と口から出た言葉に反応したようにポケットが輝き出す。いつも持ち歩いているタロットカード。続きの呪文をカードが教えてくれた。
「二度とない瞬間を捕まえる! 心よ、きらきら☆せんせーしょん」
 ぱーっと光に包まれたと思うとさっきまで来ていた制服がガラリと変わった。まるでことりちゃんが作るライブの衣装のような、服に変身してもうたやん!?
「まるで魔法少女やなぁ」
「多分タロットカードに関係したトイズだと思います。とにかく怪盗をおいかけましょう」
 そうやった! うちも窓から飛び出すんやけど、怪盗は……。
「こっちや!」
 思うより先にアルパカ小屋のある方へ走り出す。ウミミちゃんが、
「どうして分かったんです?」
「カードがうちにそう告げるんや」
 怪盗とアルパカ小屋の前で向かい合ってる姿が見えた。そう教えてくれたカードを取り出してみる。
 戦車の正位置。
 正位置なら勝利や前進の意味のあるカードや。
「そこまでや!」
 怪盗エリチカが気球の準備をしているのを見つけた。やっぱり怪盗はこれで逃げるんやな。
 アルパカたちも夜中に起こされたからか怪盗を睨んでおる。ごめんな騒がせて。
「ふ~ん。なかなかやるじゃない」
 再びうちにトイズをかけようとする。でもうちにはその未来が見えてるんや。
「しまった」
 これも持ち歩いてたコンパクトミラー。乙女のたしなみや。
 うちの予想ならこれで効果は反射する。怪盗エリチカの特殊能力封じたり!
「でもそれくらいで勝ったつもりでいるのは早いんじゃない!」
 そう言って怪盗はなぜか盗んだ伝伝伝のボックスをうちに投げつけてくる。これは予想できなかったというか、まだ見えてなかった。慌ててキャッチする。危ない。これを壊したらにこっちがこんどこそ放送できない表情になってしまう。
「あ、あれ。なんでそっち投げちゃったの!?」
 トイズの効果が見事に作用したようだ。多分ホントは煙玉とかそういうの投げるつもりだったらしい。ポンコツチカなところも本人そっくりや。
「き、今日はこれくらいで勘弁してあげる! 覚えてらっしゃい!」
 今度こそ煙玉が飛んできた。顔をそむけて何故かいい匂いのする煙をさける。
 視界が遮られた間、未来が見える。取り逃がしちゃうみたいだ。

 目覚まし時計がなって、今日の始まりを感じる。
 昨日は変な夢見たな……怪盗の予告状がやってきて、拾った猫ちゃんがしゃべって、うちが魔法少女に。
「おはよう希ちゃん」
「おはようウミミ」
 ほっぺをつねってみる。
「夢じゃないよ」
「うちどうなってまうん〜!?」
 続かない。
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