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ハナヤマタSS「エノシマタ」

よさこいしようぜ!!!!!!!!!!!!!

というわけで湘南アニメときいてハナヤマタ見たら原作揃えて画集買ってキャラソン買って次はアニメ円盤だなというハマり方してます。聖地巡礼? したに決まってるじゃないですが(ドヤ顔

好きなキャラはやっぱりマチちゃん。アニメもよかったですが、
原作がマジ可愛いのでアニメ気に入った人は読むべし特に6巻。
アニメだとアイドル好きってのが出てこないのでマチちゃんのこともっと知りたい人は5巻のカバーを外しましょう。

んで、アニメから見ててもタミマチ付き合ってるだろこれっていうところから居ても立ってもいられなかったので、
にとりオンリーや冬コミの原稿の合間に書いてました。
語っててもしょうがないので僕が得するマチタミを見てください。



 蝉の鳴き声、たくさんの観光客、そして強い日差し。よさこい祭りが終わってなんとなく夏が終わった気がしてたんだけど、こうして外にでると嫌でも夏であることを実感する。
 今年は去年よりは涼しいと聞くけど、喉元過ぎれば熱さを忘れるというように去年と比較することができるのは数字だけで、主観的には『今年も暑い』としか思えない。
 時間はお昼すぎ、真上の太陽が一番強い時間。鎌倉駅の江ノ電改札前。ガードレールに少し体重を預けながらおっとりとした私のパートナーを待つ。ちなみに予定時刻2分オーバー。
 急に二人で江ノ島行こうなんてタミに誘われて、なんかイベントがあったかと思って調べてみたけどそんなことはなかったし、ヨサコイ部の他の3人は誘わないのかと聞いたけど笑って答えてくれなかった。タミはこういうときに笑ってごまかすのが上手だ。厳密にはLINEのスタンプで返された。私も推しのアイドルである我那覇響ちゃんのスタンプで返したので真意は聞けずじまい。
「マチちゃん待ったぁ~」
 時計台の方から走ってやってきたのはヨサコイ部のお嬢様。うちの学校の生徒会副会長。日傘をさして、さらに走りにくそうなロングスカートと、日焼け防止なのか長袖。あ~あ、汗かいちゃってお化粧してたらどうするのよ。
「そんなに待ってないわよ。2分位許容範囲よ」
「でもわたしから誘っておいて遅れるなんて」
 おっとりしてこんなかんじで天然。そんなに気を使う仲でもないでしょ。
 息を整えながら日傘をたたむタミに、
「ほら、汗ふいて。鎌倉に似合うお嬢様が台無しよ」
 とバッグからハンカチを渡してあげる。世話が焼けるお嬢様よねぇ。
「ありがと、マチちゃん」
「べ、別に当然でしょ」
 メガネを直すふりして目を背ける。
 ああこの笑顔だ。周りに百合の花を咲かせたら似合いそうな表情。日陰なのに眩しくて直視できない。暑くなってきたじゃない。
「ほら、少し休憩したら行くわよ」
 マチの手を握って急かす。握り返してきて、図らずとも手をつなぐ形になった。
 顔は見てないけどニコニコしてるであろうマチと、なんでか顔の赤い私は、他人から見たらデートしてるようにも見える気がして余計に顔を合わせられなくて、逃げるように改札を抜けた。


「江ノ島っていつも見てるけど、久々に来る気がするわ」
 江ノ電を降りて島までのタイルの道を歩きながら思ったことを話す。昔は姉さんや家族とよく来たかもしれないし、えのすいだって行ったことも覚えてる。姉さんが働くようになって、私も勉強ばっかりだったので、こうしてタミに誘われなければ来ることはなかったかもしれない。
「近すぎるからいつでも来れるって思っちゃって行かないのかもしれないわ。大仏様だってしばらく行ってないし」
「そうかもね」
 生活してるからあまり感じないけど、この湘南って地域は観光地でもある。たくさんのサーファーや海水浴客、見慣れているけどハナちゃんみたいに他の場所から来た人からすれば珍しいのかもしれない。カメラを持っている人も多いし、よく考えたらそういうスポットなのんだと思う。
 スポットといえば江ノ島はカップルが多い。恋愛の神様がいたり、龍恋の鐘みたいな場所があったり、景色もいいから恋愛ドラマや映画の舞台に使われたりもする。東海道線や横須賀線よりも江ノ電だとカップルを見る率は高い。
 そんな私たちもちょっとデートっぽい。涼しい格好と思ったら、白のワイシャツにカジュアルのネクタイ、久しぶりにミニスカートとかまるでおめかししてきました的な感じになってしまった。家をでるときはまあいいやと思ってたけど、今日は二人だしやっぱり――
「そいえばマチちゃんとデートするの久しぶりかもしれないわね」
「で、デート!?」
「ええ、最近なるちゃんたちと一緒のことが多かったから」
「そ、そうね」
 やっぱりデートとして誘ったの? そりゃ、学校でもタミとふたりきりになることはよさこい始めて減ってきたし、タミは基本忙しいから学校帰りに鎌倉に遊びに行ったりできなくってちょっとさびしいとは思ってたわよ。でも恋する女の子じゃあるまいしそんなこと。
「ね、手繋がない?」
 リアクションを取る前にタミが手をにぎる。タミの手は細くて綺麗で、ちょっと乱暴にしたら折れちゃいそうな感じもする。照れ隠しによく叩いたりしてるから、そんなことはないってわかってるんだけど、いつもみたいにできない。
 意識してる?
「どしたの?」
「なんでもないわよ」
 手を握り返して不機嫌そうに言う。そんな私を見てタミは嬉しそうに笑う。私と手をつなぐの嬉しいのかな。それじゃまるで恋する乙女じゃない。
「今日、暑いわね」
 ごまかすように絞り出した。思考を切り替えないとおかしいぞ私。まるでtridentのタカオみたいに乙女プラグインでも実装したみたいじゃない。
 もうあれもこれも真夏のせい。μ's歌にそういうのがあるし、そういうことにしておこう。
「そうねぇ~」
 そんなこと知りもしないタミはいつもどおりのんびりとした声。動揺が伝わってないといいんだけど。
「コンビニでアイス買っていこう」
 とタミがローソンの方へ私を引っ張る。なんだか今日は積極的というかワガママというか、子供っぽい?
 AKBの流れる店内は程よく涼しいけど、人が多くレジも混んでいた。アイスの売れ行きも絶好調らしく、アイスストッカーの中はガラガラ。棒アイスとかハーゲンダッツが残っている程度。島中のアイスクリームとかは高いからここで買う人は多いのだろう。
 それでもタミはごきげんそうに棒アイスを取って笑う。私も同じのを取ってレジへ。
「こういうのあまり食べないから新鮮かも」
「タミはいつもハーゲンダッツだもんねー」
「違うのー、家だと食べられないってことー」
 タミはぷんぷんとわざとらしく口でいいながら、見るからにひんやりとしたアイスを袋から出す。ハムっとかじりつくと高級食材を使った料理でも食べてるみたいな表情になる。そんなタミを見てるとこの100円のアイスがとてつもなく高級な物を使って作られてるのではないかと思えてきて、ちょっとワクワクしながら袋を開けてかじる。
 普通のアイスだった。


 歩きながらアイスを食べてたのにタミに連れられてやってきたのは島中のおしゃれなカフェ。展望台を登りたいと思ってたけどあっさりとスルーしたのでどこに行くのかと思った。店内は程よく暗く、そんなにクーラーが効いてないのに涼しく感じる。外を見るとすごく明るく感じて、それもこの雰囲気を演出している。
「バナナケーキと湘南サイダーをお願いします」
「私も同じのを」
 メニューをろくに見ずにタミはすぐに店員さん伝えた。
「これが目的だったのね」
 だろうと思って、私も同じのを選んだわけ。これで違うのを選んで『そっちのが美味しそう』っていうのは嫌だからね。
「そうよ~、美味しいって前から聞いてて、マチちゃんと一緒にいきたいなーって思ってたの」
「別に一人で来てもよかったんだじゃない?」
「えー」
 私はライブで遠征するとき時間調整とかでカフェとかに一人で入っちゃうんだけど、人によってはそういうの抵抗があるって言うしタミもそうなんだろう。次はさいたまスーパーアリーナだから、近くのお店とか調べないと。
「だって、マチちゃんとデートしたかったんだもん」
「だからデートって……二人でパンケーキ食べたかっただけでしょ。そういうの遊びに来るのと変わらないでしょ」
「そんなことないよー。なるちゃんやハナちゃん、ヤヤちゃんとは『遊びに行く』、マチちゃんとは『デート』なの」
「はいはい」
 基準がよくわからないけど、タミのなかでそうならそういうことにしておこう。
「それに、マチちゃんよさこい始めてからよく笑うようになったし、そんなマチちゃんとデートしたら楽しいだろうなって」
「そ、そう」
 タミはこういうことを恥ずかしがらずにストレートに言う。なるちゃんは言ったあとに恥ずかしがるんだけど、タミが言うと言われた私が恥ずかしくってよくチョップしたりつねったりする。ふとももの内側とか変なところつねると効果的。柔らかくって気持ちいいし。
「マチちゃんかわいい」
「だーかーらー」
「ほらほら、せっかくおしゃれなカフェ来たんだから、笑って」
 立ち上がって抗議しようとしたんだけど、頭なでだれて沈められる。包容力っていうのかな、こういうとき卑怯。
「……タミだって、かわいいじゃない」
 とそこでタイミングよくバナナケーキがやってくる。ふわふわしたスポンジみたいなケーキと生クリーム。タミは待ってましたという感じで目を星マークにしてケーキを見つめる。
 青いラベルのビンとコップを置くと店員さんは
「仲いいですね。恋人同士みたいです」
 え、ちょ、店員さん何言って――
「そう見えます? 見えます?」
「江ノ島の神様が嫉妬しそうなくらい」
 と笑ってカウンターへ戻っていく。
「だって、マチちゃん。わたしたち恋人だって」
「『みたい』よ『みたい』」
 そんなタミとはクラス一緒で、生徒会一緒にやってて、よさこい部一緒に始めて仲の良い親友だけど、それは恋人とは違うでしょ。
 μ'sの絵里ちゃんとのぞみんが付き合ってるとか、765のいおりんとやよいちゃんが付き合ってるとか聞くけどわたしたちはそんな仲にはなってない。
 そりゃ、タミがいいなら私もいいし、イヤってわけじゃないわよ。
 タミと一緒にいると落ち着くというか、安心するというか、一緒にいてほしいと思う。タミがよさこい始めて、私が一人でいる時間が増えて寂しかったのは事実だし、それで楽しそうなタミを見て始めたのも本音。
 それを恋してるというのは――って何考えてるの私。
「さ、食べましょう~」


「わあー、海ー」
 カフェを出て、道なりに進んでたどり着いた岩場。この先には洞窟もある。
「海なんて見慣れてるじゃない」
「違うのー。見る場所が違うと景色が違うでしょー」
 ここからは藤沢の町並みが見える。海も間近で潮風が気持ち良い。カップルが手をつないで滑って転ばないようにフォローしあってる姿が微笑ましい。
「ほらー、マチちゃんもおいでー」
「転ぶわよ」
 踊るように岩場を駆けていくタミを慌てて追いかける。ここで私が転ぶと恥ずかしいので気をつけながら歩く。水たまりもあるし、ここに落ちたら大変だ。
「タミったらはしゃぎす――」
 息が、時間が止まったように思えた。
 ちょっと高くなってる岩場に立ち、西日に照らされて潮風に髪をなびかせるタミ。逆光で強調されるその姿がなんだか綺麗で絵になる。
 周りにはたくさん人もいるし、とんびも飛び回っててその鳴き声もあったはずなのに、今は波の音だけが耳に入る。
 なるちゃんがハナちゃんを始めてみた時『妖精さんと出会ったみたい』と言っていたけど、今はその気持がわかる気がした。
 私の目の前にも、人生を変えてくれるような、そんな女の子がいた。
「どうしたのマチちゃん? ボケーッとして」
「――な、なんでも……ただ」
「ただ?」
「マチが綺麗だったから」
 言うのは恥ずかしかったけど他に言い訳もできず、正直に言うしかなかった。
「ありがと、マチちゃん」
 私が手を差し伸べると、その手を取りお嬢様は岩を降りる。そのまま手をつないでほしいという表情をしていたので、来た時みたいにギュッとする。
「マチちゃんがわたしのこと褒めてくれたの始めてかも」
「そうだったかしら?」
「だって、なるちゃんたちのことは可愛がったりしてるのに、わたしのことはなんにも言ってくれないんだもん」
 タミは絵に描いたようなお嬢様。周りからは高嶺の花なんて言われてるらしい。そんなタミは確かに可愛いし、今みたいにきれいな一面を見せることも多いけど、面と向かって褒めるのはちょっと恥ずかしい。なんでだろう。
「ねっ、もっと可愛いって言って」
 分かった。そんな可愛い声と表情で私に迫るから、言いたくても言えないんだ。なるちゃんやヤヤちゃんは褒めると恥ずかしがるし、ハナちゃんは素直に喜ぶだけ。タミだけがこんなリアクションをするんだ。
 でもなんだかいつもどおりデコピンとかチョップとかできなくって、タミの頭を撫でる。
「はいはい、かわいいかわいい」
「もー、心がこもってないー」




マチちゃんにつけた勝手な設定。好きなアイドル
・我那覇響(765プロ:アイマス、中の人つながり
・タカオ(trident:アルペジオ、中の人つながり
・絢瀬絵里(μ's:ラブライブアニメで同じ生徒会長で似たような展開で仲間に加わる
・WUG(同名のアニメ:なるちゃんとヤヤちゃんの中の人がいる
・ごらく部(ゆるゆり:タミおねえちゃんの中の人のデビュー作
5巻のカバー裏漫画に「ぬー」って中の人ネタを仕込んでるしもうやるしかなかった。
パロディ入れないと死んじゃう病なんで許してください。
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