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オリジナル百合SS「江ノ島こかげレイニー」

江ノ島行きたい病がピークに達すると、雨竜はこのシリーズのSSを書きます。
一応「湘南&鎌倉 リリー&サレナ」というシリーズタイトルがありますが、便宜上この方が分かりやすいと思っていっつもこのタイトルで公開。


簡単すぎるキャラ紹介。


 多趣味なメガネっこ。写真撮影、漫画の読み書き、読書(なんでも)、最近追加された麻雀好き設定、部活は演劇と放送をかねてるし、週3ぐらいでファミレスのバイトをしてる活動意欲にあふれてる女の子。
 今回はこの子の視点
 
かおり
 世話焼きで舞のことが気になる――っていうか恋人――女の子。舞と同じ演劇部。
 舞と違ってそこまで活発ではないけどコーヒーが好きで喫茶店や缶コーヒーに詳しい。

 二人の設定はこれだけ。あとはその場その場で追加したり増えたりします。


「雨だねぇ~」
「そうだねぇ~」
「今日の降水確率は~」
「30%ってヤフーの天気予報で言ってた」
「かおりちゃん! ヤフーの天気予報は地域別でも藤沢がないんだよ!」
「論点はそこじゃないでしょ!」
 と冷静なツッコミをしてくれるかおりちゃんが好きだ。
 ここは神奈川県は藤沢市、住所はまんま江ノ島。弁天橋を渡って江ノ島神社から歩いて10分ほど、奥津宮神社を過ぎると「こかげや」っていうお茶屋さんがある。
 店員さんも愛想がよく、なんといってもTARI TARIの和奏の家のモデルになったお店だ。お店の前の黒板にはよく和奏も書かれてるし、かおりちゃんが読んでるように漫画版がおいてある。江ノ島は聖地というわたしの名言があるけど、ここは聖地の中のさらに聖地と言っても過言ではない。
「この教頭先生怖いよね」
「漫画版だと結構怖く書かれてるんだよね」
 いつもどおりわたしたちは江ノ島にデートにきたものの、天気予報はおおはずれ。丁度いいからここで休んでいこうということで、白玉アラドーモを食べたり、柚子乙女をチビチビと飲んだりしている。
「雨やむ?」
 1巻をぱたんと閉じるかおりちゃん。もう読んだんだ。
 腰越だから帰れない距離ではないけどちょっと駆け出すには気が引ける。デートなので結構気に入った服着てるし、これでこけたらショックは大きい。
 ちなみにわたしもかおりちゃんも傘を買っていくという選択肢はない。観光地なのでそれなりに割高だし、このサイダーより高いと思うとためらう。
 相合傘しても風で煽られて壊しちゃいそうだし。こういう雨の日はあまりおいしいシチュエーションじゃない。
「止むと思うよ? 小田原雨上がったって」
 Twitterのタイムラインを見てると藤沢より西の人がそうつぶやいてる。対して秋葉は大雨になったらしい。
「ふ~ん、じゃあ少し待ってようか」
 そういってかおりちゃんは2巻を取りに行く。2巻は来夏×和奏が熱い。
 この天気だと岩屋も閉鎖されてるだろうし、岩場も封鎖されてるだろうなぁ。そのせいもあって人通りはまったくない。わたしたちみたいに退避してきた写真家のお兄さんが自分取ってた写真を見直しているぐらいで、お客さんもあまりいない。
 人間観察の対象もなく、漫画を読むかおりちゃんをぼけーっと見つめる作業。
「あ、これってここがモデルなんだ」
「そうだよ~。だから漫画版がおいてあるんだよ」
 感心したような表情のかおりちゃん。聖地中の聖地、メッカなんだよ。和奏ファンはここに集って和奏のかわいさを語るといいよ。
 とTARI TARI語りはさておき、もっかい外へ目を向ける。ぼんやりと、なんとなく。
 こんな雨の日でも悪い眺めというわけではないのだけど。よい眺めというわけでもない。
 雨の日の江ノ島を眺めるって事はあるけど、島の中で雨を見る機会ももしかしたら初めてなのかもしれない。
 雨の日は基本的に引きこもってアークスの仕事をするか、絵を書くってきめてるから、こういう機会でもなければ雨が落ちるところをぼんやりと見ることもなかったかもしれない。
 そう考えればこういう日もいいかも。
 なによりかおりちゃんと一緒だからね。
「急にご機嫌になったね」
「考え方一つで物事はよくも悪くも見えるんだよ」
「ふ~ん」
 と短いやり取りをするとまた漫画に目を落とす。今度はブルーレイもお勧めしてみよう。レンタルショップでキャンペーンやってたし。
 そんなことを思ってると雨脚が強まる。屋根や戸を叩く音も強くなる。誰もない岩屋へ続く道を雨だけが走っている。
 雨が駆け抜けた音がした後、雨脚がぴたりと止む。
「上がった?」
 お店の窓から空を覗き込むと、雲間から光が降りてきている。多分大丈夫。
「かおりちゃん、雨止んだよ」
 伝えるとわたしは柚子乙女の残りを一気飲み。かおりちゃんも漫画を閉じて、
「んじゃ、いこっか」
「うん」
 元気に返事をするとお金を払って、元気に店を出る。
 両手を広げて本当に上がったことを確認して、
「かおりちゃん、わたしとデートしよう!」
「その台詞さっき読んだわ」
 狙って言ったんだもん。
 かおりちゃんの手をとって、岩屋のほうへ歩き出す。


pic684.jpg


 実際は「あぶらや」というお店です。「こかげや」という名前はTARI TARI劇中での名前。
 ファンは一度は訪れてここでTARI TARIの話をしたいと思うのではないでしょうか。ちなみに、漫画版は本当に置いてあります。漫画どころかガイドブックもありました。

 TARI TARIの話ばっかりしてますが、僕が江ノ島に魅了された作品の原点「江ノ島ベイビィ」の台詞がちょこっと使われてます。その場所、舞台に行って見たいと思わせる作品というはとても素敵です。
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