スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

笑顔の季節 ~廻る季節~ 予告記事

 5月27日開催の「第9回博麗神社例大祭」にて頒布予定の「笑顔の季節 ~廻る季節~」の予告になります。

 笑顔の季節は去年より頒布している長編ものですが、今回のをもって完結します。つまり完結編というやつです。

 積もる話はありますがあまり多くは語らないことにします。本文に、全てを注いでいます。

 本文が進んでいるのでいつもどおり本文から引用しながら予告編を作りました。よければ見てやってください。あと多分多くの方は冬を持ってないと思うので冬にかかわる話は使ってないです。よければ冬と一緒に手にとってもらえるとうれしいです。




「お別れ……なの?」
「かもしれないわ」
「やだ、やだよ」
 いい言葉が出てこない。どうして、何故、誰が考えたの? 聞いてない、知らない、予想もできないし、想像すらしてない。雛と別れるなんてそういう発想すらわたしのなかにはなかった。






「信じるものは救われるって言葉知ってる? 神様でも仏様でも好きな人でも自分でも信じていれば必ず救いが来る。報われるっていうそのまんまの意味。だったらさ、他の誰でもない大好きな厄神様のこと信じてあげなさいよ。そりゃ、文のいうことがマジなら最低千年は待たないといけないけどね。文字通り一日千秋ってこと」
「はたて、使い方が違うわよ」
「うっさい! このあたしが珍しくまじめに話してんだから文も黙って聞く!」
「シナンジュっ!」
 ハリセンではたかれる文様。


 ……液体ヘリウムみたいな目がわたしを見ている。
 この目は逆らえない。絶対にこれがいいという雛の強い意志を感じる。眼力とかオーラというかそういう感じ。Xラウンダーとかニュータイプとか脳量子波とかそういう力がなくても分かる目。



 川を見下ろす。いつもと何にも変わらない妖怪の山から流れる川。
 わたしは始めてこの川をイヤだと思った。雛を連れて行っちゃうこの流れがいやだ。河童とは思えない考えが浮かぶ。
「……にとり?」
 雛がわたしを呼ぶ声で気持ちを抑えてた袋の紐が切れた。






 あれこれ考えた末、わたしは一つの提案をすることにした。雛と一緒にすごす時間を数えられるようになる前に言いたい。なら思い立ったら吉日という言葉を信じて、わたしは今日も来てくれた雛に話を切り出す。
「ねぇ、わたしたち結婚しようか?」
「けっ……こん?」



 笑顔の季節
 廻る季節

 2012年5月27日
 博麗神社例大祭にて頒布予定


「いってきます」
「いってらっしゃい。わたし待ってるよ。何年も何十年も何千年も何万年も、一万と二千年だって一億と二千年だってまってるから。そしたらこう言ってあげる『オカエリナサイ』って」
「うん、まっててね」

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

ブログパーツなどなど
プロフィール

雨竜三斗

Author:雨竜三斗
雨竜三斗は文章系創作活動の名前

雨男は動画作成時の名前

pixiv ニコニコ mixi


Circle.ms

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。