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東方SS「笑顔の季節 めがにとひな」

 予定通りいくなら夏のコミケ80の「にと雛三本立て 第2弾」(仮称)に入る予定です。
 超自分得SS。
「これは?」
「それは眼鏡だよ。ほら僕のかけてるやつ。視力を矯正して目が悪くても、悪くない人並みに見れるようにする道具さ。外の世界には『コンタクトレンズ』というもっと小さい眼鏡があるらしいが、ホントに小さくてね。まだ入荷してないんだ」
「ふぅん~」
 霖之助やパチュリーみたいな引きこもり妖怪はこんな道具が必要なのか。わたしも引きこもりに該当するかもしれないけど、これが必要ってほど目は悪くない。
 でもどうなるか興味はある、ためしにかけてみる。
「あれ、あまり変わらないよ」
「それは度が入ってない『伊達眼鏡』だからね。極端に目が悪い人用のだと……そうだな、僕のをかけてみるといい」
 と霖之助から眼鏡を拝借。覗き込んでみると、そうでなくてもカオス空間である香霖堂がより異次元空間になった。
「なんじゃこりゃー」
「そうなるんだ。度の合わない眼鏡をかけると目が悪くなるから気をつけたほうがいいよ」
 わたしから眼鏡を取りあえげて自分にかけなおす霖之助。
 眼鏡をかけてないのとかけてるのとでは結構違ったふうに見えた。下手すれば誰か分からないほど。
 友達の河童にも眼鏡かけてる子がいたけど、ちょっとその子のスッピンを見てみよう。うん、すごく気になる。
「んじゃ、霖之助またねー」
「うん」
 そっけない返事が返ってくるのを聞くと、外で折りたたまれた紙飛行機のような発明を取り出す。ウェブライダーというサブフライトシステム。飛ぶのが苦手な人間や妖怪用に作ってる、飛行機みたいなやつ。でもこっちはエンジンがついてるから自力で飛べるんだ。
「河城にとり、ウェブライダー出撃する!」
 帰り道だけどね。



「というわけで眼鏡を借りてきた!」
 聞いた話によると外の世界の眼鏡はすごいらしい。異次元空間の入り口が見えたり、その中で活動するのに必須だったり、自分の力を制御するのに使ったり、ビームが出たり、敵の戦闘能力を測ったり、とにかく多機能。個人的にビームが気になる。
 そういうのはさすがになかったから、今は使ってない眼鏡を借りてきた。これを参考にわたしも作ってみようと思う。
「機能がないのよね。ファッション?」
「うん。雛もかけてみたくない?」
 フレームだけはすぐに出来た。ちらちらと雛に見せて誘ってみる。
 眼鏡かけると頭がよくなったように見える。眼鏡をかけてるのとかけてないのとは別人レベル。眼鏡をかけると性格が変わる。眼鏡をかけると特殊能力を発揮する。眼鏡をかけてると可愛い。機能のない眼鏡でもこれだけの影響がある可能性がある。
 機能だけではなく、外見的な効果も期待できるのだ。
「よしできた」
 度がないレンズを作るのも結構簡単だったからすぐに出来た。霖之助のかけてたような度がすごいやつは時間がかかるらしいから今回パス。使えないしね。
 というわけでかけてみた。上目遣いで雛を見つめながら、
「どう、似合うかな」
「とっても似合ってて、可愛いわ」
 えへへ、雛に可愛いっていわれちゃった。好きなひとには何度だって言われたい褒め言葉。わたしも雛の可愛い恋人なんだと再認識。
「ね、ひなにもかして?」
 自分のメガネをはずして、今度は雛にかけさせてあげる。雛は自分でフレームの位置を少し直し、そのレンズを通してわたしを見つめる。
「どう? ひなにも似合うかな?」
「わたしの見込みどおりだよ。似合ってる」
 フレームとレンズ、特別な化粧道具や機械を使ってないのに相手の印象を変えるこの道具は、わたしの思った以上にすごいものかもしれない。
 幻想郷では目が悪い人間や妖怪は少ないけど、ファッションとして流行ってもおかしくないと思う。
「でも、1つしかないのが残念だわ。お互い、これをかけて見れないもの」
「無ければ作る! それが河童の、わたしの信条だよ!」
 雛の要望とあらばなおさら。



「ほらできた」
 やっぱり伊達だけどね。それでよければいくらでも作れる。いっそのこと量産体制をとって今度、河童発明即売会『カパケット』に出してみようかな。
「ほら、ちょっと違う感じに作ってみたんだよ」
 早速かけて雛に見せてあげる。また違う印象を受けるはず。
「素敵だわ、にとり」
 またほめられちった。調子に乗ってもっとたくさん作りそう。
 そんな雛もずっとメガネをかけたまま。レンズ越しに見えるその姿は、頭のいいお姉さんみたいな感じ。優しくわたしを見ててくれる。まさに『おめがねにかなう』ということ。うまいこといったかな?
 わたしが椅子に座ったままだから、ちょっと見上げる感じで雛が見える。この角度がまたいい。
「にとり、ちゅーさせて」
 なにかあることにちゅーみたいなことになってるけど、もういいや。雛とだったらなんどだってしたい。
 雛が少しかがんで、わたしに近づく。わたしもちょっと背伸びして、いい感じに目をつぶって――
 カチャリ。
 …………。
 あともう数センチ。何かがぶつかる音がして止まった。
「メガネ……」
 ちょっと離れて原因をつぶやく雛。
「あ、はは、お互いがこれかけてるとちゅーできないんだ」
 ちょっと残念。
「じゃ、やっぱりはずしてからしましょう」
 お互いがメガネをはずして、なんのフィルターもレンズも無い目で見つめあう。その顔はやっぱりきれいで、好き。
 やっぱりいつもどおりのちゅーになった。
 
  


 あとがき
 にとりと雛にメガネをかけさせてちゅっちゅさせたかった、以上
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