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東方SS「笑顔の季節 にと雛添い寝」

 例大祭用に書き下ろしたSSです。これがメイン。
 某添い寝サークルの「にとりと布団乾燥装置の実験をするCD」を聞いていたときに「これだ」と思って書きました。話の流れとか結構まんまだったりしますが大丈夫だ問題ない。
 


「あれ、雛じゃん」
 夜の12時ぐらい。いつもどおり発明に没頭してて寝る気がしないこの時間。玄関のドアを叩く音がしたと思ったら、意外な顔。てっきりはたて様か文様が『何か作ってくれ、失敗しても成功しても記事にするから』みたいなことをいいに来たのかと思ったけど、玄関にいたのは大好きな厄神様。
「ごめんなさい、夜分遅くに」
「いや、それはいいんだけどさ」
 なにかあったのかな? また家に居られなくなるようなことがあったのかな。もしそんなことがあったら、わたしのツインKPドライブにより実用化されたオーライザーとセブンスソードで『うちおとっせなーい』して――
「あのね……」
 っと雛が何か言いにくそうにしている。言いたいでも言えないそんな顔。
「とにかく入りなよ。外寒いでしょ」
 季節はそろそろ冬になろうとしている。雛と出会ってから、異変異変とたくさんあって時間の流れがすごい早い気がする。そうでなくても雛と居ると楽しくてすぐに一日終わっちゃうのに。
「うん、お邪魔します」
 雛を家に入れてあげる。と、そこで気がつく。いつも手ぶらの雛が荷物を持っている。『厄』って字の模様が入っているバッグ。もしかして厄でも入ってる?いやいやそんな危ない。
 マジレスするとお土産とかかな。
 いつもどおり居間に通してあげようとすると、雛がわたしの部屋の前で止まる。どしたんだろう?
「にとりの部屋にいたい……ダメかな?」
「あえて言おう、散らかってるよ?」
 また数日いろいろとやってたからなぁ。いまいち片付けるってことをしない自分。だから雛が片付けとか掃除とかしてくれるんだけど、やっぱり散らかしてしまう。
「いいの……にとりと一緒がいい」
 その声でいうのは反則だよぉ。
 というわけであっさりと部屋へ入れてしまう。でも入り口で足を止めて雛は、
「……にとり、お片づけしましょうね」
「いにゃ、あははは」
 あえて言ったはずだよ、散らかってると。



「はい、お茶だよ」
「うん、ありがとう」
 雛が部屋を少し片付けてくれたところで、わたしがお茶を持っていく。これで今日は布団で寝れそうだ。先日までは椅子で寝ていたから体が痛くてね。
 雛が湯飲みを受け取ると、上品に口をつける。
「あったかいわ」
「外、寒かったでしょ」
「ええ、もう冬なのね」
 そうだねぇとうなずく。わたしも香霖堂にあった『ストーブ』みたいなのをまねて作ろうと思ったけど、寒くなるまでに間に合わなかったなぁ。
「ねぇ、にとり……、お願いがあるの」
「おん、いいよ。なんでもいって」
 この谷河童のにとりにお任せあれ。雨合羽にベッドにテーブル、ストーブにロケット、モビルスーツにアクエリオン、オートメイルにレイジングハートなんでも作っちゃうよ。
 と自慢げなことを考えて、お茶をすすってると――
「ひなと、ねて」
 音とたててお茶を吹いた。わたしのお茶返せ! そしてむせる。
「に、にとり大丈夫?」
「ちょちょちちちちちちよ」
「落ち着いて、ひっひっふーって息をして落ち着いて」
「ひっひっふー、ひっひっふー、ってラマーズ方!」
「この呼吸法をすると落ち着くって聞いたんだけど」
「そ、それは……」
 赤ちゃんを産むときの呼吸法なんだけど、この流れだとそれツッコンでいいのか分からない。どうしても意識してしまう。つーか雛はこれを天然でやるの。
「えっと、雛はわたしとどうしたいって?」
 気を取り直して聞きなおす。
「ひなね、にとりと……そ、添い寝、したいの」
 ああ、添い寝ね。いいよいいよ。ギー太とだって添い寝したことあるんだから。わたしは添い寝のプロだぜ! 寝かせは……。
「ひゅ、添い寝?」
「ええ、寒くなってきたからかしら、淋しくって……。春のときみたいにおててつないで、ひなのことぎゅーってして、頭なでなでして、ひなにお休み言って」
 いつもやってることなのに、こう……改めて言われるとちょっと恥ずかしい。
「あのね、パジャマも持ってきてるの」
 そこでバッグから出てくるのは可愛らしいパジャマ。聞くまでもなく『一番いい装備』が用意されている。
 そこまでされたら、そこまでされなくても断る理由はない。
「いいよ、今日は二人で寝よっか」



「これがツインドライブの力か……」
 見える……わたしにも胸が見える。
「どうしたの?」
 よく知っているけど、雛のは大きい。見るたびにそのツインドライブがうらやましく思える。わたしのはぺったんこだしねぇ。
「おかしな子ね」
「雛の知ってるでしょ」
「ええ、とっても」
 わたしからすれば雛の結構おかしな子だ。けっこう世間のことを知らなかったり、超ドレッドノート級の天然な一面もある。雛と出会ってからいろいろと面白ところを見てきた。
 そして新しい一面を見つける。
「……新しいネグリジェなの。似合うかしら?」
「うん、とっても」
 やっぱり雛は何着せても似合うなぁ。今度いろんな服を着せてみようかな。
 なんてことを考えてると、雛はわたしの隣にやってきて寄り添ってくる。雛の、においがする。脳内のシキナミさんが『ヘンタイかよ』とつぶやく。
「うれしい……。にとりに褒められると胸がポカポカする」
 そんなこと言われたらわたしも――
「にとりもポカポカしてほしい」
 なんて言って、目を閉じて待ってる。
 うん、雛とポカポカしたい。
「雛……」
 名前を呼ぶと、目をつぶって、その柔らかな唇に……触れる。
 胸がポカポカしてくる。その暖かさとDOKIDOKIがすごく心地良い。気持ちよくって、ずっとこうしていたい、もっとしたい、雛大好き、好きで好きで好きで仕方がない。
 ちゅ、って音がして離れる。ちょっと淋しいとき。
「おやすみのちゅー」
「えへへ、そうだね」
 いつものちゅーもいいけど、こういうちゅーもいい。またこういう機会があったらしたいな。いい夢見られそう。
「お布団、入ろっ」
 雛がごろんと横になる。そんな雛にお布団をかけてあげる。これだけのことなのにこんなにいい気持ちになれるなんて。
 なんかもう、どうにかなっちゃいそう。心臓もトランザムしてるし、顔だって絶対に笑顔のマルートモード。これが超兵の力だ!
 わたしも布団の中に入る。一つのお布団に二人、前にもしてたのにどうしてこう……。
「にとり、あったかい」
「雛もだよ」
 わたしは暖かいというより、もう熱い。それが雛をあっためてるならうれしい。
 それにいつもの違うお布団の暖かさも気持ちいい。一緒に好きな人がいる、それが気持ちのいい事だということが改めて分かる。これで今日は特にぐっすり寝れる気がする。
 気がするんだけど……。
「どうしたの?」
 顔が近い近い~。こう、お互いの息がかかるぐらい大接近なう。このままではわたしのGNドライブ――ぺったんこだけどあるよ! ホントだよ!――がトランザムバースト。
「えっと……」
「おかしな子ね、そんなところが可愛いわ」
「しぇつなっ」
 そ、そんな……。雛にそういうこと言われたことは……あるけど、この状況でそんなこと言われたらぁぁぁ。
「可愛いわにとり」
 や、優しく頭をナデナデされたあああ。
 その声で、その唇で、わたしの名前を呼んで、その手で、その優しさで、そんなことされちゃったら、もう……メルトしそう。
「にとり? 眠いの?」
「そうかも……」
 幸せすぎてフェイズシフトダウンしちゃってるよぉ。もうわたしのエネルギー残量はゼロよ! と言っても雛はHANASANAIどころか、わたしを捕まえっぱなし。ボディもハートもキャッチされちゃっている。
「それじゃ、明かりを消しましょう」
 と雛が毛布から出ようとするのをわたしは思わずすそをつかんで止める。
 でもこれじゃ『もっとして欲しい』な意思表示に取れなくもない。いや、それもいいんだけどさ、こう……、自分の行動がダイターンな感じだったかなと。わたしが同じこと雛にされたら多分、ドキュゥーンとビームライフルで風穴を開けられるだろう。
 事実、雛もそういう顔をしている。
「あ、明かりを消すスイッチを枕元に用意したんだよ」
 ちょっと早口に言って枕もとのスイッチを切る。部屋が暗くなり、雛の顔が見えにくくなる。
「べ、へんりね」
 そうつぶやいて布団に戻る。あちらも同じような心境のようだ。は、恥ずかしい……。
「えへへ」
「でも片付けて布団敷けないんじゃ使えないわよ」
 くっ……。別の意味でビームライフルの直撃を受ける。
「雛が片付けてくれるでしょ」
「もうにとりったら、甘えん坊なんだから」
「雛ほどじゃないよ」
 こういうことをする仲になってからというもの、雛はわたしにべったべただ。離してくれないんじゃないかと思うほどだ。
「そんなこと言う子はこうよっ、ぎゅー」
 そう、こんな感じ――
「って、むひゅっ」
 雛の両手がわたしをぎゅーってして、顔にツインドライブがっ! や、やわらかい。
「ひぃ、雛?」
「可愛くって、甘えんぼさんなにとりをぎゅーってしたいの? ダメ?」
「だ、ダメじゃない……。雛暖かくて、う、うれしい」
 あとやわらかいって言いかけたけどなんとか飲み込んだ。
「じゃあ、このまま寝かせて?」
 わたしは抱き枕じゃない、と言いたいところだけどやっぱりこういうことされるとうれしくて幸せっていうのが本音。雛も嬉しそうだし、それならわたしはずっとこうされててもいい。喜んで雛の抱き枕になろう。
 あとやっぱりツインドライブが気持ちいい。これがクアンタバースト。これさえあれば幻想郷は分かり合える。やっぱり偉大だ。
「雛っ、ぎゅー」
 わたしも雛をぎゅーってする。わたしも雛を抱き枕にしたいー。
「やっぱり甘えんぼさんね」
「雛もでしょ」
 雛の胸に顔をうずめる。雛に抱き枕にされてるって理由をつけて今のうちにツインドライブを堪能しておこう、うん。
 するとこう、わたしの胸から聞こえる音と同じ音が聞こえる。
「なんだ、雛もDOKIDOKIしっぱなしじゃん」
「だ、だって……」
 二人でこんなにDOKIDOKIしちゃってさ、もう……。
「ねぇ、雛。今日はこのまま寝かせて?」
 この幸せな気分のまま寝れたらいいな。それなら雛よりも甘えんぼなんて言われてもいい。多分本当にそうだから。
「いいわ。お休み、にとり」
「おやすみ、雛。いい夢みようね」




 目の前にツインドライブ。肌色がちょっと見えてて『なんと破廉恥な!』みたいな。
 ミスターブシドーには黙っててもらって状況確認。昨日の夜、雛がやってきて『わたしとねて』発言で絵に書いたようにお茶を吹く。ツインドライブがすごい。おやすみのちゅーして、雛にナデナデされて、ぎゅーってされて、しかえして、DOKIDOKIでクアンタバースト。だいたいあってる。
 雛はまだ寝てるようだ。朝弱いししばらく起きそうにない。
「我々は戦争根絶のために、武力介入を……すー」
 寝言と表情が一致してない。顔がものすごく幸せそうなのに、発言がすごい。一体どういう夢を見ているんだろう。
 先に起きて朝食の準備をしようかと思ったんだけど、雛の腕は相変わらずわたしを離そうとしてない。この細い腕のどこからそんな力が。
「ま、たまにはいっか」
 前にもそんなことを言った気がする。デジャブは夢と現が混ざる合図ってジョンが言ってたけど、また夢の中に入るのかな?
「計画を、ゆがめてしまった……」
 ホントどんな夢だ。
 でもその表情は愛らしくて、こう……何かしたくなる。具体的にはちゅーしたい。したら目が覚めちゃうかな? 王子様――じゃないけど――のキスでお姫様は目が覚めるんだよね。でも雛は寝起きがすごいからロマンティックには絶対にいかない。
 んじゃ、ほっぺ。ほっぺにちゅってするならいいよね。
 いい、そういうことにしておく。わたしが決めた今決めた。雛に自由にちゅーしていいライセンスがある。フェイスの特権もある。スペシャルズの一員なら大丈夫。イエロージャケットなら何してもいい。服は青だけど。
 ぷにぷにしてそうで、スベスベでどうしたらこんなにキレイなお肌を維持できるんだろうと思うほどうらやましいほっぺ。
 ちょっとカギヤマブリガーに抵抗して、雛のほっぺが届くところまで顔を近づける。口をちゅーの形にして、
「んっ」
 文字にしたような音がした。幸せな音。
「いけよぉ、ファングぅ……」
 どうしてそれが出てきたし。ちゅーしたあとの台詞じゃないよぉ。
「もう……、もっかい」
 同じようにほっぺにちゅ。
「こんなにいい人が、近くにいたじゃない……」
 どきっと来る台詞だけど、そのシーンは悲しいよ。
 もういいや、起きたら何度もしちゃうんだから。2回でも3回でも、息が続かなくなるまでずーっと重ねちゃったりとか、舌入れちゃったり、もっとえっちなちゅーもしてやるんだから。
「それまでは、こうしてよ」



 書き終わって思ったこと。本文中に「キス」と「おっぱい」という単語殆ど使ってない。今回のシリーズ、現在夏を書き始めてますが、全体を通しても同じことがいえますね。
 今回胸の比喩表現が全部ガン○ムですし、キスなんて「ちゅー」か「ちゅっちゅ」かですよ。
 多分その単語を使うのが恥ずかしいから・・・なんでしょう。ボクもにとりも。

 今回の名言は間違いなく「わたしは添い寝のプロだぜ、寝かせはしない」でしょう。思いついた瞬間に自分は天才と自画自賛したほどに。
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