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東方SS「笑顔の季節 にと雛バレンタイン」

 例の日が近づいてきて「神は言っている……にとりと雛がいちゃいちゃいてるバレンタインSSを書けと……」 最近うちの神様うるさいんですけどw
 というわけでタイトルどおりです。
 1月から頒布してる笑顔の季節シリーズの外伝みたいな感じなります。時系列的には冬のあとで、椛とはたてと文とか早苗さんも出てきちゃってますが、こまけぇことは(ry
 あと神はこうも言っていた「リア充爆発しろ」と。



2月14日。ストーブのおかげでここのところ過ごしやすい。日のあたらない工房も居間もわたしの部屋だって快適だ。作るのがもうちょっと早ければよかったんだけど、また来年使えばいいや。
 雛のお屋敷にも2台ほど置いてある。雛も、
「夜ににとりがいなくても寒くないよ。淋しいけど」
 という。そんなこと言われたらストーブあっても温めに行きたくなるじゃないか。
 作成のコツみたいなのをつかんだので、河童の発明即売会『カッパーマーケット』通称『カパケ』に出展しようとか考えてみて、それを話そうと後ろを振り向くけど、その相手はない。
 最近、雛が来ない。
 甘えん坊将軍――厄神だけど――と呼べるほどのわたしの……恋人。って言うとちょっと恥ずかしいけど他にいい言葉もないしそれが一番正しいのでそう呼ぶ。そんな雛は何かあるたびにわたしにべっとり。家に泊まりに来たときはずっといちゃいちゃしていた。わたしもそれがうれしいし、楽しいし、幸せ。
 雛もそれがすっごくうれしいみたいで、それならわたしももっとしてあげたくなるわけで……。つまるところわたしもしたいのだ。
 それはともかく、雛が来ないのだ。
 まったく来ないわけじゃない。最後に来たのは3日前。そのときはいつもどおりに過ごした。
 いつもどおりというのは、二人でお茶飲んだり、寄り添いながらお昼寝したり、一緒にお酒呑んだり、ちゅっちゅしたり、ちゅっちゅしたり、ちゅっちゅしたり。つまりいつもどおり。
 まあ、雛に会おうと思えばいつもの場所なり、雛のお屋敷なり行けばいいんだけどね。わたしもわたしでやりたいこともあるし、暇も厄神のお仕事とかあるしね、うん。
 とはいうものの……。





 歩と『ふぅ』が一緒に前に出る。ちょっと追い詰められてる感じがしてきた。
「どうしたッスか?」
 当然気になったようで椛が聞いてきた。あちらの歩が進んで『と金』に成る。
「あ~、ちょっちね」
 少し考えて銀を進めてさっきのと金を取る。と金になるとやっかいだけどとっても歩だからなぁ、おいしくない。
「ちょっちと言うと?」
 椛があまり考えずに飛車で銀をとる。これは痛い。
「最近、雛と会ってない」
 金を一つ前へ。これで飛車は先に進めないはず。
 わたしたちの中は恋愛新聞担当の天狗の皆様(特に文様とはたて様)のおかげで山中では有名になっている。当然椛も知っているわけで、わたしも当たり前のようにそのことを話す。
 雛とのノロケ話をしていると椛はすごくうらやましそうに聞く。恋に恋焦がれる歳なのなか? 椛がどのくらい生きているか知らないけど。
「何日ぐらい?」
「3日」
「たった3日じゃないッスか」
「3日『も』だよ! 3日あったら敵は火星から月までやってくるよ!」
「敵ってなんなんッスか?」
 割り切れよ……じゃないと死ぬぜ、っと。
「雛さん、最近神社でよく見るッスよ」
「どっちの……まあ、守矢神社か」
 雛が博麗のほうの神社に用があるとは思えないし、行ったら行ったらで妖怪とか言われて退治されそうだ。
「早苗さんと仲良くしてたように見えたッスよ」
 早苗さんか……。以前に完全変形合体可能なゲッターロボ(初代)を作ってくれって無茶を言われたことがあるのを思い出した。無茶言うな。
 そんな早苗さんが、雛と……なんだろう。



「雛さん……いいでしょう?」
 後ろから甘い甘い、吐息のような言葉を早苗がかける。左手はかえるの舌のように体を撫でて、右手は蛇のように下半身へ。
「ダ、ダメっ。私にはにとりという心に決めた河童が……」
 そこで雛の声が途切れてしまう。にとりがいる、にとりだから許せる行為なのにそれをまったく違う人間されている。だからいやだといわないといけないのに。抵抗しないといけないのに。
 早苗の左手がその胸のよさそうな場所を見つけて、感触を確かめ始める。そのたびに出る雛の切ない息。早苗にはその声が甘美な酒のような味に思えた。自分の故郷のお酒のような味。何度も何度も味わいたいその素敵な味。
「よいではないか、よいではないか~」
 今度は右手が太ももに触れる。見れば無駄のない美しい脚線美。それがさわってて心地の良いものなのは当然。内側を撫でながらだんだんと雛のローザミスティカに近づく。
 触れた。
「く、くやしいでもビクンビクン」
 なんてことが……。


「そ、そこまでよぉ~!」
「わぁ! いきなり鼻血を出しながらなんなんッスかっ?」
「このシリーズで雛とちゅっちゅしていいのはこの河城にとりだけだー! やらせはせん、やらせはせんぞー」
 いいからテーピングとドーピングとガトリング乱射だ! あの守矢の白い非常識をなんとしてでも落とす!
「お、落ち着くッス! コップに水を一杯に汲んで反対側から飲むとか、砂糖を水に溶かして飲むとか、コップに箸を従事に置いて開いてる箇所から飲むとかして落ち着くッス!」
「わたしはしょうきにもどった」
 ちなみにそれはしゃっくりの直し方だ。
 ティッシュで鼻血を抑えながら思った。いくら早苗さんが常識にとらわれなくて、ロボット好きで、夢は創聖合体で世界を作り変えることだったとしてもそれはさすがにないか……。
「にとりの考えてるようなことがあったようには見えなかったッスよ」
 でもセクハラとかしてないよね。早苗さんえっちなとこあるからなぁ、そこは心配。特にセクハラはやめてくれよぉ。
「他に心当たりとかもないんッスか?」
 他に、ねぇ。特に思い当たらない。山の神社の異変以来、雛もいろんな妖怪や神様とお話するようになったから、わたしの知らないお付き合いがあるのかもしれない。
「で、こちらもそこまでよッスね。王手飛車取り、ちなみに詰みッスね」
「ひしゃぁ!」





「雛さんが来ない? そりゃあれですよ。『そこまでよ!』なことをして会いにく――ひゅっけっ!」
 ニトリバインボクサーのKリンクナッコォ! クリティカル88888のダメージ。YOU WIN。
 くにへかえるんだな おまえにもヨメがいるだろう。
 この鴉天狗に聞いたのが間違いだったか……。文様だったら何か知ってると思ったんだけど。
「最近は守矢神社で見かけますね。何をしているのか取材を試みたのですが、教えてくれなくて……。『禁則事項です☆』と一点張りですよ。未来人じゃなくて外来人でしょうあなた」
 ツッコミどころはそこじゃない気がする。
「やっぱり守矢神社かぁ」
 そこで雛と早苗さんは何をしているんだろう。ホントに共通点とかが見当たらない。神奈子さまと諏訪子さまとお話してるのはよく見るし、秋姉妹とも話をしてる。でも早苗さんか。
「ん~、心当たりがないことはないのですが――」
「あるのっ?」
 ここで『ビクンビクン』な発想だったらKソードダイバーする。
「あやや。でもこれは言わないほうがいいかもですね」
 と『禁則事項です』のポーズ。そんなところで寸止めされたら気になるじゃないかぁ。それともやっぱりそういう発想なのか、そうなのか!
「いやいや、にとりさんの考えてるようなことじゃないですよ。それにご心配も無用です」
 突き詰めるわたしから目をそらす文様。でもそらし方はごまかしとかそういうじゃなくて、ちょっとがってるようなあまり見ない顔。
「私も驚きましたし……、これを教えたのは早苗さんでしょう」
 本格的に顔がアヤンザムしてきた。文様をこんなにする出来事……なのか? ホントになにがあるっていうんだ、あの守矢神社に。
 非想天則初号機、は開発中だし。まだシンクロできる人間がいなくて成功確立は0.000000001%、オールナインシステムとはよく言ったものだわ。まさか、



「久しぶりだな」
「か、神奈子様……」
 うつむく雛。久しぶりにあったえらい神様、会いにくかった方に見下ろされ威圧感を感じる。
「ふっ……出撃」
「出撃っ? 零号機はまだ凍結中……、まさか初号機を使うんじゃ」
 はっきりとつぶやきとは取れない神奈子の台詞に早苗は疑問詞、そしてまさかの可能性を思い出す。だがこれは――そうだまだ、
「パイロットがいないわ!」
「さっき届いたわ」
 隣の赤城○ツコ博士が淡々と一言。早苗は再びまさかという表情。
「マジなの?」
「鍵山雛さん、あなたが乗るの」
「えっ?」
 そんな、非常識な。そうでなくても非常識なものを見せられてるのに、今度はこれに乗れと。そのために自分は、
「そのために、私を呼んだのですか?」
「君の考えている通りだ」
「神奈子様は私が必要なかったんじゃないのですか?」
「必要だから呼んだまでだ」
「早くしろ、出なければ帰れ!」
 なんてことが……。


「あやや、変な妄想に浸ってるようですが、多分違いますよ」
 あ、やっぱり? それにこの役割は早苗さんの方が似合うよね。副指令に諏訪子様、赤城博士はわたしの役割だし。ああ、でもそれだと神奈子様と愛人関係にビクンビクン。
「ま、楽しみに待っているといいですよ」





「ああ、あんたか」
 まだ守矢神社に乗り込むには情報が足りない。というわけでもう一人知ってそうな天狗を訪ねてみる。はたて様なら何か知ってそう。
「どしたの? こんな日に」
 こんな日? やっぱりこの方も何か知ってるようだ。でも本当に特別な日の心当たりがない。
「あ~、もらう側なのね」
「もらう側? え、何を?」
「いやぁ、なんでもないわよ何でも~」
 何か弱みを見つけた飛鳥のような表情でニヤリとする。い、いったいなんなんだ。すっごく気になる。
「ご、ゴキゲンだね」
「そりゃ~ねぇ」
 今度は憧れの加持さんと一緒にいるときの表情。劇場版だと設定違ってるんだよね。
「文様となにかあったの?」
「えへへ、き・き・た・い?」
 な、なんなんだ。鴉天狗界の引きこもり代表姫海棠はたて女史がこんな表情でわたしに迫ってくる。そしてすぐにでも話したいほど言い事があったのか。文様といいこと。ちゅっちゅ? 文様とはたて様のはもう見飽きた。
もしかして、



「あっ、あやっ、ちょっ、どこさわって」
「へぇ、もうびしょびしょ。はなて感じてるじゃん」
「そ、そんな、こと、ないっ」
「認めなさい、気持ちいい、もっとしてほしいって」
「い――」
「いやじゃないでしょう? こっちはどうかな?」
「ひゃっ、なめないで」
「へぇ、はたてのここ意外と小さくって可愛い」
「そんな、あんたのが大きいだけじゃ、ない」
「こっちにもちゅっちゅしちゃおうかしら」
「ひゃ、だめ、でもやめないで」
「やっとデレたわね~。それじゃもっとしちゃうよ」


 なんてことは……多分実際やってる。
「き・き・た・い・の?」
 顔が近い息を吹きかけるなその小野D超能力者みたいな顔をやめろ。
「いえ、いいです、はい」
「そうね、言わないでおこうかな。文と二人で『ダブルスポイラー』なんて呼ばれてるけど、今回のネタバレは伏せておくわ」
 ネタバレ? 犯人はヤスってことも、ミスターブシドーがグラハムってことも、トランクスが未来から来たべジータの息子ってことも知ってるけど、そうじゃないの?
「ま、楽しみにしてるといいわ。そ・れ・に、向こうの方からやってくるわよ。多分ね」
 だから顔が近い。



 そうはたて様に言われたものの、わたしはどうしても気になって雛を探していた。家には居なかったし、守矢神社に言って見たら、向こうも探していたと早苗さんがすごいにやけた顔で言っていた。気味悪いというかもう怖いレベルでにやにやしていた。あれが神の微笑みなんだろうか。神奈子様も諏訪子様もあんな顔では笑わないと思うけど。
 で、多分ここだろうと思っていつもの場所。岩場に隠れた川の穴場的なスポットで、わたしと雛の大切な場所でもある。雛はここでいつも厄神のお仕事の厄払いや厄萃めなどをしている。
 雛はそこにいた。厄払いとかをしているわけはなく、誰かを待ってるみたいにちょこんと岩に座っている。
 でもなんかそわそわして落ち着かない。立ったり座ったりを繰り返したり、と思ったら次はクルクル回ったり、ゲッタンしたり、セーラー服を持っていったり、アル晴レタ日ノコトの魔法以上ノユカイを探したりと雛風にたとえると『厄い』
 いつもどおり見ててもしょうがないので話しかけることに。
「ひ~なっ!」
「ひゅっ! あ……にとり」
 初めてわたしと雛がおはなしたときのわたしみたいなリアクション。わたしも最初こんなんで、雛は無口というか綾波系だったんだよなぁ。ちょっと懐かしい。
 でも表情はすごく緊張してる。そして背中に何かを隠してるような手の位置。
「どしたの?」
「えっと……その、今日が何の日か、知ってる?」
 文様、はたて様といい今日がなにかの日ということをほのめかしていたけど、結局思い当たるものはなかった。誰かの誕生日? サラダ記念日? わたしと雛の記念日はもうちょっと先だった気がしたんだけど……。あ、ユニウスセブンに核が撃ち込まれた日!
「か、河城にとりさん!」
「は、はひぃー」
 思わず水の惑星な返事をしてしまった。
「こ、これを!」
 と雛がズイとわたしに差し出したのはフリフリのリボンと赤い包みにきれいに梱包された箱。なんだろう、プレゼント? だったらすごくうれしいんだけど。どうして今日なんだろう。
「開けてみてもいい?」
 コクコクとうなずく。
 箱と同じように顔も真っ赤な雛。なんだろう、本当に分からないことだらけ。
 せっかくキレイに梱包されてると思って、丁寧にリボンを解いていく。まるで雛を脱がせてるみたいな感触がしてきた。脱がせてるときの雛はもう恥ずかしそうな顔してて、可愛くて可愛くてもう……ってじゃなくて。
 箱のふたを開けるとハート型の黒くて甘そうなお菓子。
 甘いものな~んだ。
「えっと、今日はバレンタインっていって、好きな人にチョコをあげる、その……特別な日なんだって。それでね、早苗さんが、チョコを作ってみないかって誘ってくれて。ひなね、にとりにおいしいチョコをあげたくって毎日早苗さんに教えてもらいながら頑張ったの。ど、どう――」
 あ~も~、どうしてこう、雛は可愛いんだろう。この非常識とも言える可愛さにどうかしちゃいそうだ。
 それでいてこんなに精神コマンドを使って作ってくれたチョコがうれしくないわけがない。
 とか考えてるときには雛を抱きしめていた。『愛』(新しい方の効果)を使ってるから必中かかってるし、逃がさないよ。
「ありがとう雛。すっごくうれしい」
「うん、にとりが喜んでくれるならひなもうれしい」
 抱きしめる腕をゆるくして見つめあう。再び必中を使用。行動はもちろん……。



(あ~、いいなぁ。ねえねえ早苗~。わちきたちもちゅっちゅしようよ~)
(その作ってる一人称やめなさい、それと今それどころじゃないの! こんなラブラブなちゅっちゅが見られるなんて、持つべきものは友達よね~)
(さなえ~、ちゅー)
(ちょ、小傘っ、後でしてあげるからやめなさいって、ちょっ)



 物音がしてとっさに雛と離れる。淋しそうな雛の表情。ごめんね、あとでやりなおそう。
 で、物音がしたほうを見ると、早苗さんがからかさお化けに押し倒されて、マジでちゅっちゅする5秒前だった。
 そして早苗さんと目と目があう瞬間、青い鳥が見える。
「お、おじゃましました~」





 あとで聞いた話によると、幻想郷にバレンタインという風習をばら撒こうという早苗さんの常識にとらわれない異変だったようだ。そして雛やはたて様にチョコ作りを教えたりしていた。なのでまんまと早苗さんの変や野望に載せられたのだ。『計画通り!』という表情をしてる早苗さんまで見えた気がする。
 んでわたしは雛と一緒にチョコを食べて、お酒呑んで、今はわたしの隣で寝息を立てている。
「青き清浄なる世界のためにぃ」
 その寝言やめい。
 チョコはすっごくおいしかった。程よい甘さで……その、雛がチョコを咥えて『ん~』ってやってくるもんで、違う方の甘さはすごかった。雛の唇ごとおいしくいただきました。
「生意気なんだよぉ、ナチュラルがモビルスーツなどぉ」
 それはフラグだよ。
 来年はわたしもチョコ作って雛にあげたいなぁ。どんなのがいいかな、きゅうり入れちゃだめかな? きゅうりの形にすればいいかも。
「にとりはユニウスセブンにいたの」
 おい!




 あとがき
 皆様も素敵な二次元バレンタインを!
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