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SSぽいの「江ノ島で思う『ほしいな好きな人』」

 江ノ島に行きたい症候群の症状がL5あたりに至ったのでSS書き始めました。あまり考えずに勢いで書いたのでまとまってないかもw
 でも書きたいことは書いた、公開はする。
 3000文字くらいなのでさらっと読めます。

 今回のメインキャラ。
片瀬コノミ
 幻想入り動画で使ったキャラそのまま。時系列は最終回のあと。
 ボクの創作キャラ「湖シリーズ」の一人(こう書くと人造人間とかそういう類みたいw)だいぶ前に書いた「江ノ島旅行記」の二人もその類。世界観がつながってるというか親戚関係。オンラインゲームで使ってた名前で、かなり愛着があって設定がたくさんあるけど、いまだ書く機会とネタがない。
 江ノ島や同人ネタで何か書くときはだいたいこのキャラ。


 この物語はフィクションです。実在する人物、人間以外の存在とは架空のものです。




江ノ島で思う『ほしいな好きな人』



 藤沢から江ノ電で6駅。ボクの住む由比ガ浜は7駅。ここから南に細い道をまっすぐ歩くと見えてくるのが江ノ島。
 この道、最初は狭い狭いと思った。通る人は多いし、ピザ屋のバイク、宅配便のトラック、高そうな車、地元の人の軽トラなど乗り物もかなり通る。
 今みたいな観光シーズンはさらにまして人は多い。
 ボクは地元民だから観光で来てるわけじゃない。定期でこれちゃう距離だし、もう数え切れないほどこのドリル展望台を見ているし登っている。
 気分転換。
 学校でやなことがあったり、バイトで泣かされたり、原稿進まなくて発狂しそうになったり、何かあるとここに来て景色を眺めるようにしている。ちなみに今日はなんとなく来ただけ。原稿が終わって自分へのご褒美みたいなものかな。
 最近は違うところに行って気分転換とかしてるけど、今日はここに来てみた。
 細いとおりを出るとそこから見えるのは文字通り島。
 近くのコンビニでコーヒーを買って島を目指す。
 一旦地下を降りて、上がるとあとは橋をまっすぐ歩くだけ。右と左は海で、ヨットや水上ボートがたくさん浮いている。夕方ぐらいのこの時間でもそれなりに多い。シーズンだしね。
 島はやっぱり観光客などでにぎわっていた。お酒の入ってる人も多いし、宴会ってこういう雰囲気なんだなって思う。同人小説書いてて宴会のシーンもよく出したりするけど実際に参加したことはあまりない。強いて言えば、イベントの打ち上げぐらいだろうか。ボクは同然呑んでないけど。
 島の北のほう――バス停とかあるとこあたりの芝生に腰掛けて缶コーヒーをあける。カチリというこの缶を開ける音が結構好きだったりする。ビールとかが好きな人はなんとなく分かると思うこの感覚。この瞬間だけでも癒されるね。
 そしてこの日が落ちるころの時間帯。太陽が西のほうに沈むのを、こうしてみるとまた癒される。なんというか、海をはさんで本州があって、そっちに沈んでくのはそうそう見れるようなものじゃないと思う。見れる場所が日本全国にどのくらいあるだろうか。
「こんにちは。『こんばんは』かな、この時間は」
 突然話しかけられてドキリとする。振り向くと、二十歳をちょっと超えたぐらいのお姉さんが高いビールを片手に立っていた。「ENOSHIMA BABY」という文字がプリントされたシャツに、紺のジーパンというラフな格好。地元民だろうか。髪は黒というより茶に近いロング。それだけの長さなのに涼しそうだ。暑さに強いのだろうか。
「こ、こんばんは」
「一人でお酒かい?」
「いえ……ボクは未成年なので。ジュースとかコーヒーとかです」
 とコーヒーの缶を見せる。するとニカっと笑って、
「あたしも一緒にいいかい? こっちはお酒だけどね」
 どうぞ、という前にお姉さんはボクの横に胡坐を書いて座る。男らしいといったら失礼だろうか、でも勇ましい。
 ビールの缶を開けると、ビールが喉を通ってるのが分かるぐらいの音を立てて威勢よく呑み始める。
「ぷはぁ~、うまいビールだわ!」
 新世紀なんとかゲリオンのキャラみたいなモーションで、胃に流れたビールを味わっている。言わなくてもそのリアクションだけでもおいしそうだ。
「お嬢ちゃんは近くの人間かい? 鎌高の制服じゃないけど」
「はい、藤沢の高校です。家は由比ガ浜のほうで」
「へぇ~。で、帰りに江ノ電を途中で降りてここにきたと」
「はい。江ノ島が好きなので」
 そういうとお姉さんは自分がほめられたみたいにうれしそうな顔をする。
「確かにいい場所だよ。朝は穏やかにすごして、昼は遊んで、夜は宴会、こんなにいいとこ日本じゃめったにないよ」
 ボクの場合は景色とかも好きだけどね。このお姉さんは遊んだりお酒のほうが好きみたいだ。
 日はもう見えなくなっていて、藤沢の街明かりが夜に輝く。こうして横に並んでいる光が綺麗で、よく見に来る。こうして眺めてる人はあまり多くないけどね。
「お嬢ちゃん好きな人はいるかい?」
 急に聞かれた。
 ここでいう『好きな人』っていうのは恋愛的な意味で好きなのだろうか、尊敬とか、仲がいいとかそういう意味なのだろうか。後者だったらいるけど前者はいないなぁ。
「恋とかはしてないですよ。それ以外で好きな人はたくさんいますけど」
 たとえばいとこのお姉さん。同人作家としてもお姉さんとしても好き。その弟もからかってるかわいいし。
「ふ~ん。じゃあ恋人とかほしいとか思わないのかい?」
「たまに思いますけどね」
 そのいとこの弟には彼女がいる。二人はボクがそのままネタに使いたいぐらいの仲のいいカップルで、たまにうらやましく思うときがある。こうして自分のことを分かってくれる、大切にしてくれる彼氏がいたらなぁという願望はもちろんある。
 この江ノ島は「龍恋の鐘(りゅうれんのかね)」というものがある。この鐘を男女二人で鳴らすと永遠の愛が約束されるそうだ。南の観光スポットで、さらに海水浴までできる場所にそんなモノがあればリア充どもがこないわけがなく、この島ではそういう連中がたくさんいたりする。たまにねたましく思って、パルパルしたりする。
 つまりボクもほしいんだろうな。
 それでもボクみたいなヲタク少女をもらってくれる『いい男』はなかなかいないだろう。パンピーが引くような面を持ってるからね。部屋を見ればそれがよく分かると思う。百合小説とか百合漫画とか百合雑誌とか。これが薔薇でも同じだろう。
「彼氏作ったら作ったでタイヘンっていうじゃないですか? だったら自分のしたいこともあるし、機会があったらでいいかなとか思っちゃったり」
「でもそれは『そういう幸せ』を持った人間の悩みさ。そういう悩みは贅沢さね」
 友達の結や舞香とかの話を聞くと、ちょっとタイヘンそうって思うときはある。それでも楽しそうな顔をしてるから、そうなんだろう。確かに贅沢かも。
「だろう? かなりねたましいよ」
「でもお姉さん美人ですし、男が寄ってこないですか?」
「私が?」
 うん、とうなずく。
 お姉さんはスタイルもよさそうだし、綺麗な顔をしてるから絶対に美人の分類に入る。さらに「おねえさま」とか呼ばれて慕われるような感じもする。これは妄想だけどね。
「はは、うれしいこと言ってくれるじゃないか、このお嬢ちゃんは」
 と女性にしては大きいけど、芸能人みたいな綺麗な手でボクの頭をなでる。「あねさん」って言って慕いたい……。
 でもそのせりふ回しは「やらないか」と同じだ。でもいいんです、お姉さんみたいな人好きですから。
「そうは言ってくれたが、あたしには男はできないさ」
「どうしてです? 気にしてるようだったら言わなくてもいいですけど」
 お姉さんは残ったビールを一気に飲み干すと、藤沢の夜景のもっと先を見るような遠い目をして、
「嫉妬するからさ。その嫉妬心で多くの幸せな男女をだめにしてきた」
 嫉妬心で? そんな今書いてるジャンルのキャラみたいなーー
「どうしてあんな女に、男に、そんないい人がついてるんだろうか? そんなことを考えてるとね、そいつらを引き離したくなるのさ。そしたら二人は分かれてる。あたしにはそういう力があるのさ」
 まるで江ノ島の神様だ。江ノ島には「カップルでくると分かれる」というジンクスみたいなのがある。それは江ノ島の神様が嫉妬をするからという風に言われている。龍恋の鐘みたいなのがここにはあるから、神様も嫉妬したくなるようなカップルがくるというのもなんとなくわかるし、その嫉妬する気持ちも分かる。
 まさか目の前のお姉さんはその神様? いやいや、そんな非現実的な……。非現実的現象は別のことだけで勘弁してほしい。楽しいけど、あっちだけで疲れちゃうから。
「さて、あたしはそろそろ帰るかな。お嬢ちゃん、話に付き合ってくれてありがとね」
「いえ……。あの」
 立ち去ろうとするお姉さんを呼び止めた。
「嫉妬することは別に悪いことじゃないと思います。誰だってそういうことを思ったりすることがあります。それ自体は悪じゃないです。でも、嫉妬ばかりしててもだめです。『そうなりたい』『あんな風になりたい』って思わないと。思ったら次に行動です。どんなことをすればいいかボクもうまくアドバイスはできません。それでもそれを少しずつやっていけば、お姉さんも素敵な人が見つかると思います。ボク、応援します」
 するとお姉さんはきょとんとした顔になる。もしかしてボク、変なことを言った?
「ごご、ごめんなさい。年上の方に生意気なこと言っちゃって……」
 ボクがぺこりと謝る。あ~、またやっちゃった~。
「お嬢ちゃんの言うとおりかもね。がんばってみるよ。ありがと」
 お姉さんは夏のような明るい笑顔で、夜のように涼しくさわやかな声で答えた。そして島の中に行ってしまう。やっぱり島の人だったのか。
 その後姿が見えなくなると、ボクもコーヒーを飲み干した。
「さて、帰りますか」
 ボクにも素敵な人は見つかるかな?







 あとがき
 このお姉さんはなんだったのでしょうね。それはご想像におまかせ。
 これの投稿をするときに丁度、好きな女性声優さんがTwitterで、湘南にいるようなことを行ってたので「俺もいきてぇえええええ」とか思いながらの投稿です。
 まあ、湘南にはいけませんが、東静岡のガンダムと海の写真をとってこようと思います。

 BGM:サザンオールスターズ「希望の轍」
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